育児仕事日記1

 

 自分用メモから抜粋。

 

某日

陣痛促進には焼き肉がいいという都市伝説。
実際に効いたのは焼きうどんだった。しかもニンニク入り。
歯を磨いて深夜のタクシー。車椅子押して救急病棟。
しかし分娩準備室に入ってから12時間うんともすんとも。
暇なのでポメラで原稿。
原稿。
原稿。
まだ生まれない。


いったん帰宅してあんこの世話。
げに不満そうな顔。忘れてたわけじゃないってば。


再び病院に戻ると「遅いですよ!」と看護師さん。
いつの間にやら分娩台。間が悪いのは僕じゃない。
あわあわとジョウガサキさんをうちわであおぐ。
ひっひっふー。ひっひっふー。


「なんか出た!」


あんまりないきみ(本当に言った)とともに聞こえる産声2400グラム。
男児、というかハダカデバネズミだ。そう思いつつも涙。
生命の神秘を目撃したこと。あるいは父になった感慨。
そういうのではなく、単純にがんばった奥さんを見てのスポーツ的感動だと思う。

 

病院通い

我が子へ会いに、というかジョウガサキさんの着替えを届けに病室へ日参。
母も産褥でへろへろだけれど、締め切り前の父もでろでろ。
明るい産婦人科にテラーナイトのごとくにしんどい空気を撒き散らす。

しかし子が小さい。あまりに弱々しくて抱くたびに不安がよぎる。

 

退院

両親タクシーでお迎え。新生児用チャイルドシートに手こずる。
親父は初孫を抱くことをやんわり拒否した。
その気持ちはちょっとわかる。まだ「よその子」なんだろな。

子の顔を見ながら仕事できるようにノートPC購入。
環境構築で一晩費やす。忍び寄る締め切り。

 

出生10日前後

子が泣く。あやす。やっと寝たぜふうやれやれ。
一行書く。おぎゃー。父もシメキリガーと泣く。

子育てなめてた。何もしてないのに時間が音速で過ぎていく。
ここ数日まともに書けてない。資料も読めない。
けど子は抱かないと泣き止まない。

ゆりかごで両手が塞がっているので録画アニメ消化するしかないわー。ほんとは仕事したいんだけどなー。ギャン子かわいい*1
気づけば三日で25話。腕パンパン。なんでこの子寝ないの。

 

生後2週間

区役所へ出生届の提出。窓口の人によくしていただく。
最近「お役所仕事」という言葉を聞かなくなったなあ。

出産祝いへのお礼メール。
「かわいいでしょう」との問いには一応「はい」と答える。が、冷静に見ると、組み分け帽子かぶった瞬間『スリザリン!』って言われる顔だよなあと思う。良し悪しはともかくこれも欲目か。

インタビューの原稿チェックして戻し。即座に返信が来る27時。
「子育て大変でしょうに」という気遣いはありがたいけれど、僕が自分から進捗を報告するときは100パー盛ってますごめんなさい。

 

祝3000グラム

ベビーベッドのせいで部屋が狭い。
ジョウガサキさんと肩がぶつかる。まさかのフィジカル当たり負け。
週一で高熱出すような貧弱さんなのに……母は強し。

子もようやく体重が人並みになって一安心。フィジカル大事。超大事。

原稿は今日こそなんとかしないとまずい、というところに電話。
「そろそろ確定申告が」
すっかり忘れてた。涙目で右往左往して会計事務所に書類送付。
マジ締め切りやばい。急げ。

片手で子を抱きながらノーパソオープン。

「Windows10……? インストールまで数時間かかります……?」

いったい僕が何をしたというの。

 

仕事は翼をいっぱい授けてもらって乗り切った。
我が名は大天使コトナキエル。

 

 

*1:でも買ったプラモはウイニングガンダム。余談ですけどTVCMが『ガンダムブレイカー2』でした。もう3出てるのに

レトロフリークを買ったよ

 

 


 すべてのおっさんたちにこの楽しさを伝えたい。


 前回のつづき。僕が買った今世代機はレトロフリークでした。レトロフリークをわかりやすく説明すると、押し入れにしまいこんだファミカセが居間のテレビで遊べるようになる装置です。対応機種はFC、SFC、MD、GB、GBCGBA、PCE辺り。


 我が家は実機環境がそれなりにあるんですけど、ファミコンはさすがに厳しくて。鈍器河底撈魚辺りで買ったFC互換機は使い勝手がイマイチだったので、今回レトロフリーク購入に踏み切ったわけですが。


 いやほんとこれスゲー楽しい!


 何が楽しいって、ノスタルジーと利便性のバランスがちょうどよいところ。レトロゲームを遊ぶだけならいくらでも方法がありますけど、移植版じゃなくて自分の持ってるカセットが生き返るのが楽しいつーか。


 レトロフリークは端子のコネクタがちょっと貧弱なので、カセット挿す前に綿棒と接点復活剤で掃除する必要があります*1。この時間が楽しいんですよ。カセット掃除しながら、「パケ絵はかっこいいけど中身はアレだからなーw」なんて思い出を振り返ってニヤニヤしつつ、実際遊んでみたら記憶以上に酷かったり。


 逆に『フォーメーションZ』の背景のスフィンクスが実はスゲェかわいかったとか新たな発見もあったりして。これはブラウン管で遊んでた頃にはわからなかったことです。レトロフリークって画面調整の項目がやたらと充実してるんですよね。白黒画面のGBソフトを遊ぶときに重宝します。


 そんな風にカセットに「触れて」、「遊んで」することで当時の記憶が蘇ったりするのが楽しい日々ですが、時にはトラウマえぐられたりもします。

 


 でろでろでろでろでろでろでろでろ、でん、ろん。

 

「おきのどくですが――」

「おきのどくですが――

「おきのどくですが――

 

 久しぶりに遊ぶわけですから「ぼうけんのしょ」は当然三つ全部飛びます。わかってたのに心臓止まりそうなダメージ受けますよこれ。

 

 以下現行タイトルと同じくらい遊んだゲームをふたつ。

 

FC 

 

ロードランナー

ロードランナー

 

  

 ファミコン時代のハドソンというと、キャラバンシューティングとか、『ドラえもん』、『忍者ハットリくん』なんかの版権タイトルの印象が強いですよね。んでも僕は当時から『ロードランナー*2や『バイナリィランド』みたいなパズルゲーがこっそり好きでした。

 

 あれから何十年も経ってゲームは進化したけれど、パズルというジャンルは根本的に変わってません。今の携帯機やスマホで遊ばれてる純粋なパズルゲームも、たいていはファミコン時代にも出せたようなシンプルなもの。

 

 というわけで逆もまたしかり。『ロードランナー』は今遊んでも色あせないどころか、エンディング目指して全50面夢中でクリアしました。

 

 いや別にエンディングないんですけどね。記憶の中で『ボンバーマン』のエンディングの逆バージョンがあるような気になってた。

 

 今は続編の『チャンピオンシップロードランナー』遊んでます。当時は1面すらクリアできなかったけど、ひーひー言いながらなんとか11面。まだまだどっぷり楽しめそうです。

 

 

SFC

 

ドラゴンクエスト1・2

ドラゴンクエスト1・2

 

 

 ずいぶん前にスーファミのリメイク版ドラクエIII遊んだらやたらに面白くて。Iのリメイクはどうなのかなーと遊んでみたんですが、きっちり面白かったです。まさかローラ姫以外と「ゆうべはおたのしみ」できちゃうとは。

 

 ちゃらっと数時間でクリアできるので、ファミコン神拳の袋とじを破いてたおっさんたちにはオススメです。

 

 逆にお若い人は相当手こずるんじゃないかなーと。もし詰まったら、グーグル先生じゃなくて手近なおっさんに聞いてみてくださいね。喜々として「たいようのいし」のヒントをくれるはずです。「スゲェ探しまくった!」みたいな記憶のプレイ日記つきで。

 

 まあたいていは捏造記憶ですけどね。*3

 

 

*1:試しに100本ほど読み込ませましたが、全部正常に動作しました

*2:厳密にはブローダーバンド社ですけど

*3:犯人はヤス」に近い、遊んでなくても知っている当時の常識。ゆえに自分で見つけたと記憶違いしやすい、というかしてました

さあゲームの話をしよう

 

  いやだってイクメン日記モテないらしいし……。


 そんなわけでゲームの話ですが、スプラトゥーンでローラーヒャッホイしていたのは九月頃まででした。充電放置中にWiiUパッドの液晶割れちゃったんですよね。犯人はたぶん犬。


 その後はなんとなく修理に出しそびれちゃって、ひたすら積みゲを崩す日々。原稿を書いていると七行おきに、「ゲームしたい……!」と全身が震える病を患っているので、そういう時にちゃちゃっとゲーム成分を補充できるジャンルを多く遊んだ一年でした。

 

アクション

 

 

 僕の知ってるララさんはもっとカクカクした人でしたが、今作では映画版から逆輸入したようなアンジェリーな感じに。過去シリーズとは別物というより、『バイオ3』と『バイオ4』の関係というと伝わる人には伝わるかなーと。

 

 ゲームは前半がサバイバル風味で、後半からいつものトゥームっぽくなります。安定した面白さなのでパッケのララさんが気に入った人にはオススメ。

  

 

閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明- (通常版)

閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明- (通常版)

 

 

 プロデューサーさんがインタビューで、「昔のゲームは女の子のパッケに騙されることが多かった」というようなことを言っていた記憶があります。確かにFC後期とPS1中期にはビキニアーマー的なパケが多くて、遊んでみると求めているものと違ったということが多々ありました。

 

 その意味ではカグラシリーズに期待を裏切られたことはないなあと。Vitaのスクショ機能はこのためにあったのかもしれない。

 

 

DARK SOULSII(通常版)

DARK SOULSII(通常版)

 

 

 前作が弓とバックスタブの小悪党プレイだったので、今回はハンマー両手持ちで遊んでみました。昔ほど心が折れなくなったのは難易度が低目になったのか、すっかり調教されたのか。序盤のボスに圧倒的な強さでボコられた時、思わず「うふふ」と笑ってしまったのできっと後者です。

 

  

 

 タイトルに「Killer」と入ってるけど『Killer7』じゃなくって『No More Heroes』のノリでした。僕は須田ゲー信者なのでゲラゲラ笑って楽しめましたけど(ムーンウォークとか)、いつも以上に人を選ぶ作品だろうなと。カメラワークで見せるエロティシズムは相変わらず素晴らしい。

 

  

 

「世界観」という言葉は人によって定義がまちまちです。このゲーム、最初の方のミッションでベッドとか椅子とか家具を集めて、下水道のでっかい管の中に家を作るってイベントがあるんですけど、僕は思わず「世界観!」と叫びました。こういうの大好きです。イベントつなぎシーンのバンドデシネも最高。

 

 ゲーム的には操作性はぜんぜん違うけど『NiGHTS』を彷彿とさせる遊び心地でした。大傑作だと思います。

 

 

シューター系

   

 

 L4DはFPSというよりはガンシューの要素が強くて、「ああゾンビ撃ちたい!」欲をすっきりさせてくれるよいゲームだと思います。「久しぶりになんかゲームしたい」って人にオススメするならこれ、的な。

 

 今回は全体的に画面が明るいし、キャンペーンも何をすればいいかわかりやすくてストレスなく遊べます。ただ全力疾走してくるゾンビの大群という恐怖は1の方がくるものがあったなーと。好みですけどね。

 

 

バレットガールズ PlayStation(R)Vita the Best

バレットガールズ PlayStation(R)Vita the Best

 

 

「殺伐としたTPSの世界をお色気はにゃーんに!」と、作り手が掲示しているコンセプトが明確なので、ユーザーがそれを勘違いしなければスゲェいいゲームだと思います。個人的には「ほふく前進」のアクションだけで3000円くらいの価値がありました。

 

 

スポーツ

 

ワールドサッカーウイニングイレブン2012

ワールドサッカーウイニングイレブン2012

 

 

 wikipediaでジェコの記事を読んでシェバの大ファンだったと知りまして。2012くらいのウイイレなら二人ともいるよねと、棚から引っ張りだしてミランでマスターリーグ遊んでました。この頃はまだネイマールも安かったんだなーとしみじみ(結局バルサ化)。

 

 

リッジレーサー7 PLAYSTATION 3 the Best

リッジレーサー7 PLAYSTATION 3 the Best

 

 

 レースゲーも手っ取り早くゲーム成分を補給するのに向いてると思います。遊び続けると手が欲しがってくるんで、スタッフロール以降も延々遊んでました。ビジョンに流れる永瀬さんの演出はもっと出してくれてもいいのよ?

 

 

格ゲ

 

ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ

ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ

 

 

 やっぱり手早く遊べる格ゲは原稿中に重宝します。シナリオもちゃんとペルソナで面白かった。問題があるとすればやたらと肉丼で飯テロされること。

 

 


Skullgirls: Launch Trailer (PEGI)

 

 DLゲーなので公式動画を。和ゲーオマージュも多いし、『ヴァンパイア』シリーズとか好きな人は見ているだけでも楽しめると思います。本国の方でアニメ化してくれないかなーと期待。

 

 

音ゲー

  

シアトリズム ファイナルファンタジー

シアトリズム ファイナルファンタジー

 

 

 まさかロンフォールの森のBGMで音ゲーできる日が来るとは。UIとか全然違うんですけど、『ディシディア』シリーズみたいな「あー、今僕はFFの集大成的ゲームを遊んでるわー」感が楽しい。

 

 遊んでみて思うのは、やっぱ『FF13』好きだなーと。僕はFF1からタイムリーに遊んでる世代ですけど、音楽が記憶から呼び起こしてくれるシーンが過去作と変わらないくらい多いので。

 

  

初音ミク -Project DIVA- 2nd (特典なし)

初音ミク -Project DIVA- 2nd (特典なし)

 

 

 音ゲーって操作感が命といいますか。気持よく遊べてなんぼだと思うので、「相性」の占める割合が大きいジャンルだと思います。なので「好きな曲がたくさん入ってる」よりも、初見でテキトーにぽちぽちしてもクリアできちゃうゲームの方が長い目で見ると楽しめるなーと。

 

 僕は音ゲーマーではありませんが、五鍵ビーマニの時代からゲーセンでちょこちょこ叩いてたクチです。二十年かけてようやく自分と相性ぴったりの音ゲーに巡り会えたことがスゲェ嬉しい。

 

 

そんな感じで

 

 ジャンル的にRPGSRPGは止めどきが難しいというか、ハマったら締め切り守れる自信がないので手を出してません。僕もアレフガルドにしまむら建設したり、2077年のボストンにしまむら建設したりしたいんですけどね。PS4もまだ買ってません。

 

 今世代ハードは違うの買いました(つづく)。